Webライターに興味があっても、「本当に未経験から始められるの?」「何から始めればいいの?」などとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
結論、Webライターは特別な資格が必要なく、パソコンとインターネット環境があれば、在宅で始められる職業です。筆者の私も4年前に専業主婦で未経験からWebライターに挑戦し、今では本業にできています。
この記事では、そんな私の実体験を交えながら、Webライターの始め方を7ステップで解説します。主婦の方が押さえておくべき注意点や、案件を受注する際のポイントにも触れているため、ぜひ参考にしてください。
【未経験・主婦向け】Webライターの始め方7ステップ
未経験の主婦の方がWebライターを始める流れは以下のとおりです。
- ステップ1:Webライターの仕事を知る
- ステップ2:希望の働き方を明確にする
- ステップ3:作業環境を整える
- ステップ4:クラウドソーシングに登録する
- ステップ5:基本情報・プロフィールを入力する
- ステップ6:仕事を探し応募する
- ステップ7:記事を執筆し納品する
Webライターの仕事に応募する前に、準備をしっかりとしておくことで、未経験でも案件を受注しやすくなります。準備はステップ5で完了するので、順に進めていきましょう。
ステップ1:Webライターの仕事を知る
まずは、Webライターの仕事内容や必要なスキルを把握することから始めましょう。
Webライターとは、Web上で公開される記事やコンテンツを作成する職業です。ライティングには以下のようにさまざまな種類があります。
- 特定のテーマに対して体験や意見を執筆する「コラム」
- 商品やサービスを売るための文章を書く「セールスライティング」
- Googleなどの検索エンジンでの上位表示を目指す「SEOライティング」 など
仕事内容や必要なスキルはライティングの種類によって異なります。インターネット検索やYouTubeの解説動画などで情報収集し、気になるライティングの種類を見つけてみましょう。
ステップ2:目標や希望の働き方を明確にする
次にWebライターとしての目標や希望の働き方を明確にしましょう。目標があれば、迷いや挫折に直面したときに乗り越える軸になります。希望の働き方は自分に合った案件探しに役立ちます。
たとえば以下のような項目を考えるのがおすすめです。
項目 | 例 |
---|---|
目標 | ・月5万円の安定的な収入を得る ・3カ月後までに10万円の収入を得て旅行に行く |
稼働時間 | ・1日3時間(13時~16時) ・スキマ時間で月合計20時間 |
ライティングの種類 | ・SEOライティング |
執筆ジャンル | ・家計管理、節約 ・家事 ・育児 |
目標や稼働時間は数字を交えて具体的にしましょう。執筆ジャンルは経験や知識があるもの、興味のあるものなどをできるだけ多く挙げておくと、案件選びの際に幅が広がります。
ステップ3:作業環境を整える
Webライターの仕事をするには、最低限以下の環境が必要です。
- インターネットに接続できる安定した回線
- 文章入力がスムーズにできるパソコン
私は未経験からWebライターになったとき、本当に続けられるか分からない、なるべく初期費用をかけたくないという理由から、家にあった古いパソコンで始めました。Webライター初心者向けの案件は基本的に執筆業務のみなので、文章入力がスムーズにできれば問題ありません。
業務で使用するツールはクライアントや案件によってさまざまですが、以下があれば安心です。
- Googleドキュメント/スプレッドシート
- Microsoft Word/Excel
私は4年間Webライターとしてお仕事をしていますが、Googleドキュメントやスプレッドシートの使用が多い印象です。Googleのツールの使用にはアカウントが必要になるので、事前に仕事用のアカウントを作成しておくことをおすすめします。
ステップ4:クラウドソーシングに登録する
Webライター未経験者が最初に案件を探す場としておすすめなのが、「クラウドソーシングサイト」です。クラウドソーシングサイトの登録は無料で、ライター案件への応募や契約、納品、報酬の受け取りまでをオンライン上で完結できます。
代表的なサービスには、以下のようなものがあります。
- クラウドワークス
- ランサーズ
どちらも「未経験可」「初心者・主婦歓迎」の案件が多く掲載されているため、仕事を始めるハードルが低いのが特徴です。実際に私もWebライターの初案件はクラウドワークスでいただきました。
ステップ5:プロフィールを入力する
クラウドソーシングサイトに登録したら、まずはプロフィールをしっかりと整えましょう。というのも、多くのクライアントは提案文だけでなくプロフィール内容も見て判断するからです。
特に未経験で「実績」がないうちは、「人柄」や「提供できる価値」で信頼を得ることが重要です。私は以下のような構成にしていました。
構成 | 例文 |
---|---|
簡単なあいさつ文 | プロフィールをご覧いただきありがとうございます。Webライターの「はる」と申します。以下に経歴や対応可能な業務を記載しておりますのでご覧ください。 |
経歴・保有資格 | ▽経歴 ・~2020年 〇〇業界の会社に勤務、〇〇を担当 ・2021年~ Webライターに転身 ▽保有資格 ・Webライター検定3級 |
対応可能なジャンル | ・子育て・家事/家計管理/節約・暮らし |
使用可能なツール | ・Microsoft Word/Excel/PowerPoint ・Googleドキュメント/スプレッドシート ・WordPress ・Chatwork/slack ・Google Meet/Zoom |
稼働時間 | 週15時間程度稼働しております。連絡は平日休日ともに8:00~16:00に対応が可能です。 |
締めの一言 | 納期を守ることはもちろん、一つひとつのお仕事に丁寧に対応いたします。ご興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします。 |
だらだらと長文を書くのではなく、「▽経歴」と見出しのようにしたり、箇条書きを使ったりすることで、視認性も意識していました。
プロフィールのアイコンも自分の印象を伝える大事な要素です。顔写真にするのか、商用利用可能な画像にするのか考えましょう。
顔出しをせず、自分らしさを伝えたい場合は、プロのデザイナーにアイコン制作をお願いするのも手段のひとつです。私は「ココナラ」でオリジナルのアイコンを作成してもらいました。
ステップ6:案件を探し応募する
プロフィールが整ったら、実際に案件を探して応募してみましょう。最初は「未経験OK」や「初心者・主婦歓迎」の案件を狙うのがおすすめです。未経験でも料理や節約など、主婦の知識や経験が活かせるジャンルに応募するとアピールしやすくなります。
文字単価は0.5円程度からとなっていますが、個人的には時間単価を考慮すると未経験でも1円以上を目安にしていいと思います。実際にクラウドワークスには「初心者歓迎」「文字単価1円」の案件がある(2025年6月4日現在)ので、最初から応募してみるのも方法のひとつです。
提案文は、クライアントの募集文をよく読み、テンプレートのような文章ではなく個別対応することが大切です。応募文にやる気や丁寧さが現れることで、受注の可能性が高まります。
ステップ7:記事を執筆し納品する
案件に採用されたら、いよいよ記事の執筆と納品です。以下の点を意識すると、クライアントからの評価も高まります。
- クライアントのマニュアルや指示内容をよく確認する
- コピー&ペーストは厳禁
- 修正依頼に対応する
初回の案件では、たとえ報酬が少なくても、未経験からの「実績づくり」「自信の獲得」「学びの機会」と前向きに考えましょう。まずは1件納品できれば、Webライターとしての大きな第一歩です。
主婦が未経験からWebライターを始める場合の注意点
Webライターは未経験から始められますが、いくつか注意点もあります。Webライターになってからの後悔を防ぐためにも、事前に把握しておきましょう。
すぐには稼げない
Webライターは誰でも始められる反面、すぐに高収入を得られる仕事ではありません。例えばSEO記事の作成には、以下のような工程が含まれます。
- テーマやキーワードに関するリサーチ
- 記事構成の作成
- ペルソナ(想定読者)やSEOを意識した執筆
- クライアントからのフィードバックへの対応や修正
文字単価1円、4,000文字の記事であっても、リサーチを含めて執筆に10時間かかった場合、時給換算すると400円になります。最初のうちは「稼ぐ」よりも「実績を積む」ことに重きを置き、目標を達成するまで継続することを意識しましょう。
未経験を言い訳にしない
未経験であることは、スタートラインに立つうえでの条件にすぎません。クライアントは報酬を支払う以上、プロとしての姿勢を求めています。
以下のような基本的なビジネスマナーは、未経験でも必ず守るようにしましょう。
- 納期を守る
- 報告・連絡・相談を怠らない
- 案件で知り得た情報は外部に漏らさない
特にクラウドソーシングサイトでは、案件を完了するごとにクライアントから評価が付けられます。評価が悪いと、次回以降の案件受注が難しくなる可能性があるため、誠実な対応が欠かせません。
家事や育児との両立方法を探る
家事や育児とWebライターの仕事の両立方法を見つけることも重要です。
主婦の場合、家事や育児など忙しい合間をぬってWebライターの案件に取り組むことになります。私が未経験の頃はひとつの案件を終えるのに10時間以上かかることもありました。本業の主婦の仕事が忙しいのに、執筆の納期も迫ってくると精神的に辛くなります。
食事を作り置きする、程よく掃除の手を抜くなど、無理なく、そして集中して案件に取り組める環境を整えましょう。
主婦が未経験からWebライター案件を受注するポイント
Webライター未経験の主婦の方でも、適切な案件を見つけて、十分にアピールすれば案件を受注しやすくなります。ポイントを押さえておきましょう。
未経験・主婦歓迎の案件を選ぶ
Webライターの案件の中には、経験者限定のものもあります。未経験の主婦の方が応募する際には、「未経験可」「主婦歓迎」と明記された案件を優先的に選びましょう。
ただし、「未経験OK」「高収入保証」といった条件の案件には注意が必要です。中には、不当に低い報酬で大量の記事執筆を求められるような、悪質なケースも見受けられます。案件内容やクライアントの評価をよく確認し、信頼できるものを選ぶことが大切です。
知識や経験を活かせる案件を選ぶ
ライティングのジャンルは美容、健康、育児、ビジネス、金融、旅行など多岐にわたります。
自分の知識や経験が活かせるジャンルであれば、たとえライター経験がなくても採用されやすくなります。たとえば、家計管理の一環として長年投資をしているなら、金融系の記事作成案件は相性が良いでしょう。
案件の募集文に「〇〇の経験者歓迎」「〇〇に関する知識のある方」といった記載がある場合は、その分野の知識や経験をアピールするのがおすすめです。
サンプル記事をつくる
実績がないうちは、自分でサンプル記事を作成するのも有効です。自分の得意分野や興味のあるジャンルで記事を書き、スキルを証明する材料として活用しましょう。
サンプル記事の作成には、以下のような方法があります。
サンプル記事の作成方法 | 特徴 |
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GoogleドキュメントやWord | ・無料で始められる ・非公開の状態でもURLで共有可能 ・選考時に提示しやすい |
note | ・無料で始められる ・ポートフォリオや公開実績として使える |
WordPressブログ | ・初期費用がかかる ・勉強が必要なためポートフォリオとしての信頼性が高い ・スキルとして提示できる |
Webライターは未経験の主婦でも始められる
Webライターは事前準備をしっかりと行うことで、未経験の主婦も始められます。ライティングの種類や必要なスキルを理解したうえで、環境を整えて、初案件に応募してみましょう。
私も最初は何もわからないところから始めましたが、少しずつ続けるうちに、「書くこと」が自信と収入につながる仕事になりました。ぜひこの記事を参考に最初の一歩を踏み出してみてください。
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